『終わった人』切ない・・

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内館牧子さんの『終わった人』を読みました。

超超超リアル!

めちゃ切ないけど、意外とそうでもない部分がが交互に押し寄せるのが救いでした。
切ないのみだと悲しくなってくるけど!!

誰しもが歳をとるのだから、歳をとることを考えてみようと思って読んでみました。
あと、父の気持ち少しでもわかったりするかな、とかそんなことも考えて。

職業柄、ご年配の方と接することが多かったので、気持ちにイメージが湧かないと、話にならないと思って、昔から定年後以降の年代の方のことを考えることはよくあります。
どういう気持ちになるのか知りたくて。
知ることは難しいけど、少しでもイメージをという気持ちで。。ね。

だから大変興味深い本だったんですが、本当にリアルですよ〜この内容。
バリバリ仕事をしてきた人ほど、定年後のギャップってえげつないと思いますよね。
仕事が全てのような人が、毎日やることが急になくなると人間どうなっちゃうのか、
実際にあった話なんじゃないかというほど、イメージできました。

動ける体があるならば、目標や、目的などがなくなると、心が一番に宙ぶらりんになるかもしれませんね。山ほどお金があったとして、まいに旅行三昧遊び歩いたとしても、好きなものなんでも買えたとしても、果たして心が満たされることがあるのだろうか。

なさそう・・・。

ってことはですよね。

今自分がやるべきことは何なんだろうか。
なんて事まで考えさせられましたね。

男性のことを知りすぎてて、最初男性が書いたと思っていたんですが、女性でびっくりしました。

この本は、若い人もお年を召された方も、誰もが読んだ方がいいと思いました。

内容が難しいとかではないので、誰でも読みやすくて、お話が面白いので、するするっと一気に読めます!

全く予想だにしていなかった、より、ある程度知っていた方が、歳をとるのが怖くないかもしれません!!

今日のいっぽ🐾
現実を突きつけられると意外とスッキリする