辻堂ゆめさんの作品を多分初めて読みました。
『ダブルマザー』2024年9月に出版されたものなので、新しい方です。
放心状態なりました。
すごかった・・。
えっ・・
えっっ???
ってことは・・え!!???
と何回も”えっ・・!?”
となりました。
毎章毎章、お〜ふぅ〜💨っとボリューム満点で胸いっぱいになりながら、真相が気になるので一気に読んじゃいます。すごい内容でした。
飛び込み自殺を図り、死亡したひとりの女性。
引用元:幻冬舎
なぜか、母親を名乗る女性が二人現れて。
二人の母親が、娘の死の真相に迫る衝撃のミステリー!
ストーリーは興味深くて面白いくて止まらないんですが、
出てくる登場人物、誰目線でも辛い内容でした。
Wマザーの気持ちになってみたりもしたんですが、やっていることも、やられていることも辛い。
娘の気持ちになってもみましたが、やっていることも、やられていることも辛い。
男性陣も含め、みんながみんな結局自分のことしか考えていないような、自己愛が強めなので、
そこが苦しくなるポイント。
Wマザーのように自分が良かれと思っていたり、大丈夫だと思ってホッとしていることが、
相手にとって全然良くもなく、大丈夫でもないことってたくさんあるよなと思い知らされました。
大丈夫と口では言っていても、全く大丈夫じゃないことって、自分もよくある気がします。
とりあえず大丈夫です!と気を遣ってか、自己防衛からか、言ってしまうことがある。

自分を一番愛して貫いた結果の末路なのか、この話は、悲惨なことに。
私的には最後の方のSNSにあげるシーンがものすごくグサっときました。
これをあげる必要があるのかと、その気持ちを考えたところ、
結局こうやって嫌だった世界から逃げ出しても、誰かに承認して欲しい気持ちが、
気づいて欲しい気持ちが消えないのか、それは無意識なのか、意識的なのか分からないけど、
無意識だとしたらそれは母から娘に知らずとつけてしまった傷のようなものが、
そうさせているのか・・。
登山シーンも二人の会話が静かに行われるけど、ずっとその状況も含め胸糞悪いというか!
どんな育て方してんのよ!とか、娘のためと思っているけど、結局自分のためじゃん!などと、ツッコミたくもなるし!
など、いろんな黒いものが浮かびましたが、
ものすごく心から読んで良かったと思えた本でした。
すごくいい時間が過ごせて大満足の一冊でした♪
今日のいっぽ🐾
大丈夫は大丈夫と限らない